ヒラタ ヒロミ   Hiromi Hirata
  平田 裕美
   所属   栄養学部
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2003/03
形態種別 研究論文(大学,研究機関紀要)
査読 査読あり
標題 日本の父親の家庭役割と就労との関連:役割分業観の影響力
執筆形態 単著
掲載誌名 お茶の水女子大学 人間文化論叢
掲載区分国内
出版社・発行元 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科
巻・号・頁 第5巻,353-363頁
担当区分 筆頭著者,最終著者,責任著者
著者・共著者 平田裕美
原著者 平田裕美
概要 現在の父親が直面している問題,就労が配偶者,子育て,家事というような家庭での役割をこなす事への影響,逆に家庭での役割に対する姿勢が就労に与える影響について,多重役割理論の流出(spillover),補償(compensatory),分割(segmentation)の3つの概念から検討した。結果,流出(spillover)では,ポジティブ,ネガティブ双方の知見が蓄積され,就労における状況や体験は直接的に家庭での役割に影響していた。補償(compensatory)と分割(segmentation)では,その見解は一貫したものではなく,就労と家庭での役割についての関連は,あいまいな状態であった。一方,父親の就労関与の度合いは,父親の家庭での役割に関する意識や行動を規定するものではなかった。父親は,自らの家庭での役割は経済的な役割だけではないと考え,父親には,父親にしかできない「父親独自の養育役割」があると考えていることが明らかにされた。