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女子栄養大学 教員紹介 |
サイトウ マサタカ
Masataka Saito 西塔 正孝 所属 栄養学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/04 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 熟成にんにくエキス含有食品摂取による睡眠の質向上効果および疲労感軽減効果に関するメカニズムの研究―ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験― |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 薬理と治療 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 50(4),673-686頁 |
担当区分 | 最終著者 |
著者・共著者 | 松井颯、北鴻介、長田裕子、橋口健司、山崎京子、高重洋治、山下俊一、西塔正孝 |
概要 | 本研究では、老化したにんにく抽出物を含む食品の連続摂取試験を実施し、睡眠の質を改善し、倦怠感を軽減する効果のメカニズムを調査した。無作為化二重盲検プラセボ対照並行試験として35人の健康な成人ボランティア(男性21人、女性14人、20〜62歳)で実施された。その結果、試験食品を継続して摂取すると、プラセボ群と比較して、摂取後3〜4週間で睡眠の質が大幅に改善され、覚醒回数と入眠後の覚醒が減少した。冷水負荷試験では、試験食品摂取後4週間で、試験群の末梢血流量が増加し、末梢体温が上昇した。SACの血中濃度は、試験食品の摂取後30分から2時間でピークに達し、24時間後にベースラインと有意差のないレベルまで減少した。SACは時計遺伝子Per2の発現を促進した。これらの結果から、末梢血流改善、体温上昇、抗酸化作用、時計遺伝子発現促進が、試験食を摂取することで睡眠の質を改善し、倦怠感を軽減するメカニズムとして関与している可能性があることが示された。 |